2008年12月23日

(CD)Chapter 6 / With the Windows Down

年末とかいい加減整理しないといけないですよねぇ。
(ネタはあるはずなのですが・・・)

chapt6windowsdown200.jpg
男声7人組シカゴのアカペラグループ
Chapter6の2008年12月の最新作。

ゲストアーティストを2名加えた意欲作。

ビートルズ、エリッククラプトンのおなじみの楽曲や
セサミストリートの曲「Pinball Number Count」など
アレンジャーのMark Grizzardによって色彩豊かにアレンジされている。

アルバム「Swing Shift」では「オズの魔法使い」を
ミュージカル風にアレンジした独創性に目が行ったが、
当アルバムは音の組み立て方に厚みを置いている印象で、
コンテンポラリーアカペラとしては若干落ち着いた感がある。

各曲のボーカルが立っているのも改善点(ゲストアーティストは別として)で、
もう少し聞き込んでこのレビューも加筆したい。
posted by 鯑 at 14:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー

2008年06月17日

アカペラCDレビュー「Here to Stay: Gershwin and Jobim / BR6」

Here to Stay: Gershwin and Jobim
Here to Stay: Gershwin and JobimBR6

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ブラジルの人気混成アカペラグループ「BR6」2007年発売のアルバム。

Gershwin & Jobimと副題が付いているから、
クラシックとボサノヴァの融合という意味合いを込めているのだろう。
(George Gershwinは「Rhapsody in Blue」の作曲者。のだめカンタービレでその名を知る方も多いはず)

さて、当アルバムの感想を挙げるならば率直に完成度が高い作品だ。
また、意図的なものだろうが、なんとなくコーラスが浮遊感を感じさせるような音色をしている。

M1.Waters Of March/ Rhapsody In Blueは
先に出したGershwinとJobim両名の楽曲をMIXしたものだ。

M7.Fascinating Rhythmは実に前衛的なアレンジだ。
変拍子を感じさせるのスウィングが主軸の展開となるが、
リード、コーラス、ベースがそれぞれ違ったリズムを組み立てているのが実に面白い。
且つテンションコードの応酬。バラつくようでバラつかない。
このバランスが逸品だ。

ボサノヴァ風の楽曲も多く魅力的なのだが、
中でもM11.Love Is Here To Stayは
海のような爽やかさを備えているイメージを与えるから不思議だ。
彼らの潜在的なインスピレーションがそう感じさせるのだろう。

和音も凝っている部分が多く、
聞き流すだけではもったいないアルバムだ。
幸いBR6の作品の中でも手に入りやすい一枚。
是非とも一聴いただきたい。

オススメ度:★★★★★★★★★☆(9/10)
※M7.Fascinating Rhythmが好みなんですよね…通しで聞くと…。



posted by 鯑 at 23:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー

2008年03月09日

アカペラCDレビュー「Banda de Boca/Banda de Boca」

11092026_155_155.jpg
ブラジルの混声5人グループ
「Banda de Boca」の2007年発売のアルバム。

ジャケットがさわやかな印象だったので、
それにつられて聞いてみるとイメージどおりのさわやかな音色。
ラテンのノリを残しつつもJAZZYな和音。

おそらく音を重ねているのでしょうが
とっても丁寧な音づくりです。

TAKE6をはじめとして、いろいろなアーティストの影響を受けているみたいで
冒頭のトラックからTAKE6のマーク=キブルお得意のミュートトランペットを!

Domingo No Parqueは前半にぎやかに展開し後半テンポダウン。
このクライマックスのキメの部分など
なんとな〜〜〜く「VOX ONE」を連想させる和音で
個人的にとっても好きな路線です。

あと、M9.Constrcuoのボイスギターが尋常じゃないんですが・・・。
(最高音どうやって出してんの…)

活動歴はなんだかんだで長いみたいですが、
このアルバムクオリティ高いですよ。

公式ホームページのディスコグラフィーくらいは
もうちょっと詳細ほしいですよねぇ

公式サイト:http://www.bandadeboca.com.br

オススメ度:★★★★★★★☆☆☆(7/10)
※聞き込んだらもうちょっと評価上がると思います

視聴:eMusic
購入:HMV.jp
※ただ、こちらが控えている曲のリストとHMVのリストが違うんだよなぁ…
その他:定額DL制のNapsterでも聞くことができます



posted by 鯑 at 21:18 | Comment(2) | TrackBack(1) | CDレビュー

2008年01月27日

CDレビュー「The Bobs/Get Your Monkey Off My Dog」

The Bobs / Get Your Monkey Off My Dog
monkey.jpg

活動25年を迎える大御所のグループ。
特筆すべきは、彼らの排出する楽曲のほとんどがオリジナルということ。
アカペラグループがどうしてもカヴァーに頼りがちな中で評価できる点でしょう。

当アルバムもその例にもれず全19曲がオリジナル。
The Bobsの世界観がふんだんに盛り込まれています。

曲数が多いので、ジャンルを一概にまとめられませんが、
ロックとポップスが主軸。カントリーのような曲も交えています。
(M18 Party Artが具体例)

コーラスがどことなく垢ぬけた感じのコメディ気の強い声色なのは
彼らの特色といってもいいでしょう。

それを受けてか、ハーモニーは複雑な和音というわけではないのですが、
フレーズごとに目まぐるしく変わる辺りに注目。
(同じ節の繰り返しが少ない)
4人でのハーモニーということを大事にしている印象です。


ただ、あくまで好みの問題なんでしょうが、
個人的にはグッとくる曲が少ないのですよね…。

M19 Hopeは合唱の現代曲っぽい展開で何となく好きです。
歌詞の意味がわかれば全体的にもう少し違うのかもしれませんが。
いま一つの評価で。

★★★★★☆☆☆☆☆(5/10)
posted by 鯑 at 00:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー

2008年01月23日

ゴスペラーズ「銀座カンカン娘」を聞いて〜服部良一トリビュートアルバム〜

ふと、服部良一のトリビュートアルバムを購入する。
その中でもゴスペラーズのアレンジ「銀座カンカン娘」がお気に入りです。


服部良一~生誕100周年記念トリビュート・アルバム~
服部良一~生誕100周年記念トリビュート・アルバム~オムニバス 一青窈 山崎まさよし

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おすすめ平均 star
star受け継がれる醍醐味
star人選の評価は分かれるけど、素敵な楽曲です!
star服部良一へのトリビュート

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「カンカン娘」の歌詞には諸説あって、
街娼を指した言葉、戦後派手な洋服を着て、
米軍兵と腕を組んで歩いている「パンパン」に由来しているのでは?
との話もあります(そう考えるとややネガティブな歌詞ですね)。


ベース、ドラム、エレピ、アコーディオンは実際の楽器。
一部酒井氏のVPを含んでいます。

テンションコードを多用した前半から、
バンドを交えてモダンな空気を匂わせたスウィングへの展開。

3分ちょうどくらいの短い曲ではあるのですが、
音をおっかけるのがとっても楽しいアレンジです。

ゴスペラーズはCD作りが丁寧だよなぁ、と感じる今日この頃なのでした。

posted by 鯑 at 23:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー

2008年01月13日

アカペラCDレビュー「Swingle Singers / Beauty& The Beatbox」

Swingle Singers / Beauty and the Beatbox

Beauty and the Beatbox

アカペラ界でかれこれ45年という月日を活動する大御所Swingle Singersの新作。
メンバーチェンジを繰り返しながらも
彼らの基本のサウンドは守りつつ活動しています。

兼ねてからボイパにも挑戦していた彼らですが、
今回はイギリスHBB(ヒューマンビートボックス)の第一人者
Shlomoを向かえ、さらに厚みのあるサウンドに挑戦します。
(一番下にShlomoの動画貼っておきます)

Swingle Singersお得意のクラシック(スキャット)とボイパの融合。
サウンドの進化に伴い、この手の趣向の作品は既に出している為、
彼らにとってはものめずらしいものではないかもしれません。

ただ、これにM2「Spain」などのJAZZ選曲や、
M7「Cielito Lindo(メキシコの伝統音楽)」など絡ませてくる辺り、
Swingle Singersのサウンドを未聴の方には
特にオススメしたい一枚といえます。


M4「It's Sond Man」はノリのいいスウィングジャズ。
Topがメロディーラインのオクターブ上を歌うのがサウンドに力を出してます。
(トランペットのイメージで)

M7「Cielito Lindo」はサンバのリズムに乗せて。
Topと2ndのコーラスが音をぶつけ合ってるのが
なんともサンバのノリという気がするのですよね。
個人的にこのアルバムで一番好きなアレンジ。

あくまで主役はSwingle Singersの歌唱。
ShlomoのHBBに期待してしまうと肩透かしを食らうかも知れません。
ラストのM11「BachBeat」はShlomoのHBBをフィーチャリングした1曲。
タイトルどおりバッハの選曲です。


以前にリリースした「Mood Swings」のサウンドの延長線上にあるような一枚で、
その作品が好きだった方は買って間違いなしでしょうね。


オススメ度:★★★★★★★★☆☆(8/10)


ShlomoのTV出演動画
posted by 鯑 at 16:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー

2008年01月03日

アカペラCDレビュー「Renaissance / Meet Me On The Corner」

Renaissance / Meet Me On The Corner
renai.jpg

Renaissansという黒人5人組のDoo-Wapグループ。
「Meet Me On The Corner」は2007年発売の一枚。

全編フィンガースナップ(指パッチン)で奏でられる
スタンダードなDoo-Wapで構成されています。


肝心の歌唱力ですが、正直言って音程の粗さが目立ちます。
粗さが目立つというより結構ひどい。
リズム乱れる、音程ずれる、入りが合わないのがしょっちゅう。

20曲を超える曲数になっているのですが、
4、5曲がサウンドチェックのような雑談レベルのトラックで
あってもなくても正直どっちでもいいものです。

一発撮りのようなナチュラルなサウンドで
音程バチッとハマっていればカッコいいのですが、
このアルバムは普通にやって普通に音ずらしてる印象で
妙に解せないのです。

2007年発売でこのクオリティはちょっと古いなぁ…。
音楽定額配信サービスのNapsterで聴いている風情ではありますが、
So much in loveとかガッカリきました…。

オススメ度
★★☆☆☆☆☆☆☆☆(2/10)

英語はよくわからんので、
もし50年代とかのリマスター版だったとか言うなら謝ります。
けど、きょうびsingers.comで$14.95はないだろ。


※当アルバムはnapsterで聴くことが可能です
ナップスター

特集記事:音楽定額配信サービス「Napster(ナップスター)」が熱い





posted by 鯑 at 00:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー

2007年12月21日

クリスマスアルバム「We Wish You a Merry Christmas / TAKE6」

TAKE6 「We Wish You a Merry Christmas」
ジャンル:ゴスペル、ブラックコンテンポラリー
ウィ・ウィッシュ・ユー・ア・メリー・クリスマス


試聴:HMV.co.jpのダウンロード販売ページ
アカペラ男声グループ世界一とも言われた
「TAKE6」のクリスマスアルバム第二段。

アルバムは完全なアカペラによる構成ではなく、一部バンドを交えます。
ムードたっぷりJAZZアレンジの「The Christmas Song」や
ゴスペル要素を含んだワクワク感あふれた「Let it snow」は必聴。


難しいアレンジでありながら、クリスマスの
(街角で流れているような)ムードを崩していないので
比較的聞きやすい、かつオススメしたい一枚です。


<購入情報>
HMV.co.jpに在庫あり。

posted by 鯑 at 00:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー

2007年12月08日

クリスマスアルバム 「Swingle Singers / Christmastime」

Swingle Singers / Christmastime
ジャンル:JAZZ、クラシック
SwinglesNoel200.gif
オススメ度:★★★★★★☆☆☆☆(6/10)
up.gifオシャレなアレンジを求める方に
up.gifJAZZ好きな方に
down.gif歌詞が全く無い
down.gifポップ路線、ボイパ好きには不向き

試聴:HMV.co.jp


混声アカペラグループ
Swingle Singersのクリスマスアルバム。
持ち味のスキャットで全てが構成されています。

クロスハーモニーの応酬でありながらも、
音色が軽く、さわやかに聞こえるのは彼らならでは。

1曲を除いて、メドレー構成されており、
曲調もめまぐるしく変化していきます。

おなじみの楽曲ももちろん含んでいるのですが、
ミサ曲も織り込んでいるため、日本のクリスマスムードには
若干合わない気もしますが。
ムーディーというよりは、その技量をじっくり聞きたいところではあります。

唯一、メドレーでない「White Christmas」は
なんと1968年の収録。オリジナルメンバーによる楽曲です。

個人的には後に出している
04年発売の「...Unwapped!!」
※国内盤「クリスマスプレゼント」としても発売中
より好みです。

なお、パーカッションはすべて実際の楽器。
ボイパとか好きな方は残念でした。
posted by 鯑 at 21:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー

2007年12月02日

クリスマスアルバム「Most Wonderful Time / Blenders」

The Blenders 「Most Wonderful Time」
ジャンル:ポップス、ウィンターホリデー
most wonderful time


試聴:CD Univers(海外サイト)
上記「Nog」でイチオシのBlenders、
2005年発売のウィンターソングアルバム。]

「Nog」よりも更にポップ寄りに。
10曲目 Away in Mangerはストレートなアカペラ。
賛美歌調でジンとくるものがあります。

<購入情報>
ジャケ画像は掲載されていませんが、
amazon.co.jpやHMVに在庫があります。
※CD Univers(海外サイト)はページ中ほどに試聴リストありますが曲目と実際に流れる曲がズレているみたいです

posted by 鯑 at 16:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー

2007年11月23日

クリスマスアルバム「Nog / The Blenders」

The Blenders 「Nog」
ジャンル:ポップス、ウィンターホリデー

Nog

試聴:amazon.co.jp
男声4人グループ「The Blenders」の代表作。
4人といえど実際は「多重録音」という手法を使い
5人にも6人にもパートが分散。

厚みのあるコーラスに衝撃を受ける事でしょう。
曲調はトラディッショナルを題材にポップ寄り。

クリスマスベストアルバムと冠がついて国内盤も発売されています。
それだけクオリティが高いということです。


posted by 鯑 at 19:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー

2007年11月19日

クリスマスアルバム「Christmas/SINGERS UNLIMITED」

今日からしばらくクリスマスアルバムを紹介しますよ。

THE SINGERS UNLIMITED 「Christmas」
ジャンル:トラディッショナル、賛美歌

Nog




試聴:amazon.co.jp

混声アカペラグループ
Singers Unlimitedの贈るクリスマスアルバム。

Singers Unlimitedは
現在のアカペラグループの祖ともなる存在。
数々のアーティストが影響を受けています。

この1枚は賛美歌調の楽曲が多いながらも、その重厚感は圧巻。
posted by 鯑 at 22:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー

2007年10月21日

CDレビュー Voice Trek 「At Last!」

at last.jpg
混声5人組アカペラグループ「Voice Trek」1997年発表の一枚。

JAZZにコンセプトを絞ったアルバムで、
完全なアカペラではなく、バックサウンドがついている。
そのため、音程に関しては安心して聞けます。

例えるならばManhattan Transferや
Swingle Singersのような感じで非常にまとまりがある音楽。

些かのパワー不足を感じるものの、
音のあたり方が非常に優しく、2曲目「Nina」はその代表。
なんとなく合唱肌の人たちなんだろうなぁ。
特にTopはその印象が強いです。

但し、アカペラアルバムとしてみると
5曲目「La Fiesta」の楽器パートはかなり長いし、
あまり薦められたものでは無い気がします。
7曲目「You're Everything」はシンセの音色が…なんとなく古臭さを感じます…。


上に記したManhattan Transfer辺りが好みな方へ。
6曲目「Mickey's Diner」のスウィング感が好きです。

あと、一応記しておきますが、ボイパは、ありません。

公式サイトで視聴できます


★★★★★★☆☆☆☆
posted by 鯑 at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー

2007年06月09日

CDレビュー チキンガーリックステーキ「Foundation」

チキンガーリックステーキは国内の
男声6人編成アカペラグループ。
何気に結成15年超えているのですね。ベテラングループです。

Foundation
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当アルバム「Foundation」は2006年発売の一枚。
70年代〜の女性ボーカリストの曲だけを集めたアルバムです。
徳永英明のアルバム「VOCALIST」にコンセプトが似ていますね。


グループのメンバーの年代にも合ってる曲が多いのか、
しっとりとしたアレンジ・歌い方を施しているように思います。


個人的にお気に入りは7曲目の「悪女」(中島みゆき)
ローテンポの16ビートシャッフル。

対して宇多田ヒカルの「First Love」や
大橋純子の「シルエットロマンス」はトップのコーラスの絡みに
今ひとつの違和感が。もうちょっとのアレンジです。


非常に聞きやすいカヴァーアルバムです。
トップパートがいかにもって感じの裏声なので、
その辺りの好みは分かれるでしょうね。
(若干音が届ききってない印象も受けるのが残念)

あと、スキャットの「シャバディヤー」って発音が
なんとなくわざとらしいというか、カクカクしている所があるのですよね。

★★★★★☆☆☆☆☆(聞きやすい一枚)
posted by 鯑 at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー

2007年06月03日

CDレビュー Realtime「Ain't That A Kick」

Realtimeはカナダの男声アカペラグループ。
・トップコーラス
・リードボーカル
・バリトン
・ベース
という4人編成で行われる「バーバーショップ」スタイルのグループです。

2003年結成ながら、安定した歌唱力に耳が行きます。
今回紹介する彼らの2枚目のアルバム
「Ain't That A Kick」は2006年のCASA(contemporary a cappella society)のベストバーバーショップアルバムに選ばれています。

CASAは2000年に日本のトライトーンもJAZZ部門で受賞していますね。



さて、このアルバムを通して感じるのが彼らの安定的な歌唱力。
盛り上げるところを抑えているのはもちろんですが、
音量を下げてもそのハーモニーがブレないのは特筆すべき点です。

ワルツフォーデヴィーなど、
バーバーショップの枠以外の楽曲も取り入れている辺り
ダレてしまう感じが無くて好きです。はい。

★★★★★★★★☆☆
posted by 鯑 at 17:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー

2007年06月02日

Margareta Bengtson CD「I'm Old Fashioned」

元リアルグループのTopシンガー Margareta Bengtson(マルガリータ ベンクトソン)のソロデビューアルバム。
スウェーデンの人気アカペラグループ「The Real Group」に2006年末まで在籍。
その透き通る声が印象的でした。

アカペラではなくJAZZのアルバムですがご紹介。

Margareta Bengtson / I'm Old Fashioned
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マルガリータ・ベンクトソン

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やはりオススメは、タイトルチューンの「I'm Old Fashioned」
ゆっくりと叙情的にマルガリータのソロで始まり、
ベース、ドラムが入って一気に世界が広がる。
歌詞とは対極的なそれとなく淋しげな歌い方が印象的です。
※ベース&ドラムが入った所から公式サイトで視聴可能
 「I'm Old Fashioned」公式サイトはこちら。開いた瞬間音が出るので注意!

JAZZのスタンダードを集めたアルバムで、
しっとりとした選曲に集中している印象。
The Real Group在籍時のようなポップな雰囲気は
すべて拭い去ってとにかくストレートに勝負に出た一枚と言えます。

なお、国内盤にはライナーノーツの全訳に加え、各曲の日本語解説がついている。
輸入盤のほうが価格も高い状態なので、国内盤をオススメします。

ラストトラックの「Some Other Time」の訳詩を見て
深読みしてしまうのは自分だけでは・・・ないですよね。





posted by 鯑 at 23:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー

2007年05月26日

CDレビュー Voice Trek「An A Cappella Trek」

アメリカの混声5人アカペラグループ「Voice Trek」
クラシックとJAZZを貴重としたグループ。

VoiceTrekAcapellaTrek200.jpg
「An A Cappella Trek」は2005年発売の3枚目のアルバム。


もともとクラシック上がりのグループということで、
Singers Unlimited や Swingle Singersの流れを汲んでいます。
「Both Side Now」はSingers Unlimitedのアレンジ。
「William Tell Overture」はSwingle Singersのアレンジでしょうね。
(後者はSwingle Singersアルバム「1812」のものか)


一方でTake Fiveスタンダードなジャズナンバー。
まずまず良いのですが、途中のパーカスソロのスキャットが
今ひとつイメージに合ってない・・・。
それとなくヒップホップ調の声の出し方に思えて、聞いていてかなり違和感があります。

同じパーカス入りでも「The Windmills of Your Mind」に関しては
このアルバムの中で一味違った路線でR&B調。
ちょっと暗めな雰囲気が好きです。

アルバムのバランスとしては前半の曲はすっきり、
後半に行くほど徐々に厚みを増してくるアレンジをしているように思えます。

その他、ぐっと来たのはラテンアレンジの「Fly to me the moon」
要所でのテンションコードが曲の印象をガラッとムーディーに変えています。


技術はあるにもかかわらず、
グループの路線はまだまだ模索中といった印象。

★★★★★★★☆☆☆
posted by 鯑 at 16:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー

2007年05月06日

CDレビュー Naturally 7 「What is it ?」

Naturally Seven(ナチュラリー セブン)はアメリカの男声7人編成ヴォーカルグループ。

デビューアルバム「Non-fiction」で度肝を抜かせてくれた彼らの
2002年発売の2ndアルバム「What is it ?」を今日は紹介。

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はてさて、彼らの持ち味は「全ての音を人間の声のみで表現」というわけで、ざっくばらんにいうと音真似系コーラスグループ。

CDを聞くと「ホントに人の声?」と疑わんばかりの音色が腐るほど出てくる。


いつぞやのボイパブームを思わせる
「言われないと人の声とわからない」的現象を
究極まで高めたアルバムと言ってよいでしょう。


楽曲も同じブラックソウル系グループのTAKE6より
グルーヴ感があり、何よりキャッチャーです。


ただ、Youtubeにある彼らのライブ動画をいくつか見てみましたが、
正直CDほどクリアじゃないし、精度も低い。

となるとCDにする段階で、ある程度音色の加工を施しているのでしょう。
何より、現実、管理人が聞いた限りでは楽曲重視で
アカペラ特有のぞわぞわ来る感は皆無。

無加工です!ってのならまだしも、結局は加工しちゃうわけだから、そうなると大人しく楽器使えば?と思ってしまいます。
これは近年のリアルグループにも同じ事が言える。

もっとも彼ら自身アカペラグループという自覚はなく
「ヴォーカルバンド」という呼称を使っているみたいで、
管理人がレビューする資格すらも本来無いのかもしれませんが。

8曲目「More Than Words」が一番良いよなぁ、
とか思ってしまうのは管理人の感度が悪いのですかね。


デビューアルバム「Non-fiction」はかなりオススメ。


オススメ度:★★★★★☆☆☆☆☆


音真似の精度は↓みたいな感じですよ
posted by 鯑 at 17:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー

2007年05月05日

CDレビュー「The Edlos / WinterSongs」

Winter Songs
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The Edlosは男声4人組のアカペラグループ。
上のアルバムは1996年リリースのクリスマスアルバム。

しっとりしたミサ系の楽曲と、ガチャガチャした雰囲気の
Doo-Wap系を織り交ぜた、それとなくコンセプトが固まらない印象のアルバム。

ガチャガチャ系の曲は彼らの持ち歌に思えて、
まずまずのノリで聞くことが出来るのですが、
しっとり系の楽曲(特に冒頭2曲)はTopが無理をしているような気がして、
音の頂点に届いていないような印象すら受ける。

05.Le Sommeil De L’Enfant Jesus (The Sleep of the Infant Jesus)
07.The Coventry Carol
辺りで時折みえるミサ風の和音構成に耳は行く。

ジャケットから想像できるような楽曲(透き通ったイメージの曲)が無いのが
個人的に印象を悪くしているのかもしれない。


オススメ度:★★★★☆☆☆☆☆☆
ガツーンと来る楽曲は残念ながら無く、
多分リピートはしない1枚です。
posted by 鯑 at 19:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー

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