
アカペラ界でかれこれ45年という月日を活動する大御所Swingle Singersの新作。
メンバーチェンジを繰り返しながらも
彼らの基本のサウンドは守りつつ活動しています。
兼ねてからボイパにも挑戦していた彼らですが、
今回はイギリスHBB(ヒューマンビートボックス)の第一人者
Shlomoを向かえ、さらに厚みのあるサウンドに挑戦します。
(一番下にShlomoの動画貼っておきます)
Swingle Singersお得意のクラシック(スキャット)とボイパの融合。
サウンドの進化に伴い、この手の趣向の作品は既に出している為、
彼らにとってはものめずらしいものではないかもしれません。
ただ、これにM2「Spain」などのJAZZ選曲や、
M7「Cielito Lindo(メキシコの伝統音楽)」など絡ませてくる辺り、
Swingle Singersのサウンドを未聴の方には
特にオススメしたい一枚といえます。
M4「It's Sond Man」はノリのいいスウィングジャズ。
Topがメロディーラインのオクターブ上を歌うのがサウンドに力を出してます。
(トランペットのイメージで)
M7「Cielito Lindo」はサンバのリズムに乗せて。
Topと2ndのコーラスが音をぶつけ合ってるのが
なんともサンバのノリという気がするのですよね。
個人的にこのアルバムで一番好きなアレンジ。
あくまで主役はSwingle Singersの歌唱。
ShlomoのHBBに期待してしまうと肩透かしを食らうかも知れません。
ラストのM11「BachBeat」はShlomoのHBBをフィーチャリングした1曲。
タイトルどおりバッハの選曲です。
以前にリリースした「Mood Swings」のサウンドの延長線上にあるような一枚で、
その作品が好きだった方は買って間違いなしでしょうね。
オススメ度:★★★★★★★★☆☆(8/10)
ShlomoのTV出演動画