2008年06月17日

アカペラCDレビュー「Here to Stay: Gershwin and Jobim / BR6」

Here to Stay: Gershwin and Jobim
Here to Stay: Gershwin and JobimBR6

NuVisionMusic & Film 2007-07-10
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ブラジルの人気混成アカペラグループ「BR6」2007年発売のアルバム。

Gershwin & Jobimと副題が付いているから、
クラシックとボサノヴァの融合という意味合いを込めているのだろう。
(George Gershwinは「Rhapsody in Blue」の作曲者。のだめカンタービレでその名を知る方も多いはず)

さて、当アルバムの感想を挙げるならば率直に完成度が高い作品だ。
また、意図的なものだろうが、なんとなくコーラスが浮遊感を感じさせるような音色をしている。

M1.Waters Of March/ Rhapsody In Blueは
先に出したGershwinとJobim両名の楽曲をMIXしたものだ。

M7.Fascinating Rhythmは実に前衛的なアレンジだ。
変拍子を感じさせるのスウィングが主軸の展開となるが、
リード、コーラス、ベースがそれぞれ違ったリズムを組み立てているのが実に面白い。
且つテンションコードの応酬。バラつくようでバラつかない。
このバランスが逸品だ。

ボサノヴァ風の楽曲も多く魅力的なのだが、
中でもM11.Love Is Here To Stayは
海のような爽やかさを備えているイメージを与えるから不思議だ。
彼らの潜在的なインスピレーションがそう感じさせるのだろう。

和音も凝っている部分が多く、
聞き流すだけではもったいないアルバムだ。
幸いBR6の作品の中でも手に入りやすい一枚。
是非とも一聴いただきたい。

オススメ度:★★★★★★★★★☆(9/10)
※M7.Fascinating Rhythmが好みなんですよね…通しで聞くと…。



posted by 鯑 at 23:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー
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